幹細胞の段階で、エイズウイルスにたいする武器になるような物質を作る遺伝子を組み込んでやる、あるいはエイズウイルスに見つからないような機構を付け加えてやる。
このような仕掛けを施すことで、エイズウイルスに侵入されないで、免疫細胞としての機能を失わないリンパ球を作ろうとしている。
これらの取り組みは課題が多くて技術がなかなか具体化しないのだが、より根本的な治療法として期待が大きいという特徴をもっている。
アメリカには遺伝子治療をビジネス化しようとしているベンチャー企業が数百社あるが、大半の企業が手掛けているのが、このエイズ治療技術の研究開発なのである。
清教授である。
使われるベクター(運び屋)・ウイルスは北大のケースと同様にアメリカ産で、治療内容もすでにアメリカで進められている方法をトレースする形となる。
しかもベクターの提供者はBというベンチャー系の製薬メーカーで、日本側の提携企業であるMが治療実験をバックアップする。
この経緯について高月氏はこういう。
「アメリカほどではないにしても、日本でもエイズは将来にわたって警戒が必要な病気です。
なによりも有効な治療手段が見つかっていないのが問題で、新しい医療である遺伝子治療が期待されることになる。
当然、日本としても臨床的な遺伝子治療研究をスタートさせたいところで、そんなときBとMからベクター提供の申し出があった。
それなら、立場上からも私が責任者として申請するのがよかろうということで、統括責任者を引き受けたわけです。
実際の臨床は若い人たちで進めて、経験を積んでもらいますよ」そしてMは、「新薬開発の最終段階では、実際のヒトを対象に効果などの臨床データをとる。
この段階にある薬を治験薬と呼ぶが、今回の遺伝子治療に使うベクターはこの治験薬そのもの。
効果ありと認められたら、アメリカから医薬品として輸入販売することになるはずです」と説明する。
これまでにもふれているように、遺伝子治療についてアメリカは官民あげて積極的に取り組んでいることが、この熊本大のケースだけを見てもよく理解できる。
そして日本は、いまのところ後を追うのが精一杯の状況であることも、同時に明らかになってくるのである。
では、熊大医学部の遺伝子治療はどのようなメカニズムなのだろうか。
遺伝子はある特定のタンパク質を作る役目をもち、その集合体が生命を構成しこの説明でもわかるように、免疫系が壊滅状態になってしまっているエイズ患者には効果がなく、ウイルスに感染されているが免疫系はまだ働いている人にこそ効き目が期待できる。
痩身などの小さなヒントを元に順番を選びましたが、たくさんの痩身説明文にあたって慣れるしかありません。
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